CocoSweets

始めに

　2020年10月31日にオープンしたマフィン専門のお店に行ってきた。6種類のマフィンがショーケースに入っていて、何を買うか首を悩ませてしまう。個人経営であるため、一軒家の横に小さな店舗を構えている。
　カウンターからは優しいオーラがゆらゆら揺れるオーナーが、笑顔で挨拶してくれた。通常は一人で営業しているが、助っ人がサポートに来ている場合があるそうだ。私が伺った時は、散歩途中の方や常連さんらしき人も買い物に来ていた。
　マフィンは一日110-120個程度焼き上げているそう。私は予約してから伺ったため、6種類すべての味を購入することができた。

MENU

営業日によってメニューが異なるが、今回は私が伺った2月3日のマフィンを紹介

ダイジェスト

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～Cafeチョコ～

　　

cafeチョコはいつでも売っている王道の味である。
意外にも甘さは控えめで、コーヒーとの相性が良かった。
トッピングされたクルミはほど良い硬さで、渋みは少なかった。
口どけの良さが特徴のクーベルチュール（カカオニブを粉砕したもの）が混ぜ込まれているそうで、温めると甘いチョコが溶け出す。この確定演出には舌が大喜びだ。

～プレーン～

　　

”プレーン”感がひそひそと伝わるシンプルなマフィン。
サトウキビ100％を使用した素精糖を使用し、コクのある味わいとまろやかな甘味を感じられる。
”あこ天然培養酵母”が時間をかけて発酵して生まれる旨味が、小麦粉の風味とマッチする。
シンプルだからこそ、素材へのこだわりを舌で感じられるマフィンである。

～ゆず白あん～

　　

畑で育てたゆずを削ったり絞ったりした、和菓子風マフィン。
真ん中の白あんは下の方までたっぷり入っている。
丸く描かれたアイシングにより、”和”を表現しているのではないかと想像した。
白あん・アイシングにより、ゆずの果汁や皮の風味が引き立つ。
個人的にはかなり好みの味であった。

～クランベリークリームチーズ～

　　

売り場では”クランベリークリチ”と略されているマフィン。
クランベリーをたっぷり使用していて、程よい甘さを感じる。
内部に入っているクリームチーズは温めると柔らかくなる。
たっぷり振りかけられた粉糖は、オーブントースターでカリっと焼き上げることで更に美味しくなる。

～とまとチーズ～

　　

生地までとまと色に染まったとまとチーズマフィン
最初に感じる味は、プレーンマフィンのようなものであった。
しかし、後味にトマトの酸味を感じることができた。
このトマトは近くの農家さんが収穫したものを使用している。
中心にはチーズが入っていている。酵母の甘味とトマトの若干な酸味、そしてチーズの罪悪感を味わうことができる。

～ねぎ味噌チーズ～

　　

見た目のインパクトを忘れてしまうほどの、病み付きになる味。
このおかずマフィンは最高に美味しい。
霜に当たった地元の甘いネギと、生活クラブの味噌を使用している。
と言われても、この複雑な味のハーモニーを伝える語彙力を持ち合わせていないのが現実だ。
新感覚マフィンをぜひとも食べに行ってほしい。

感想

　CocoSweetsのマフィンを初めて口にしたとき、私は感動してしまった。そのマフィンは購入してから七日間冷凍保存されていた。電子レンジで温めるとふわふわの生地が蘇り、柔らかい香りで鼻が刺激された。

　これはCocoSweetsさんがこだわっている”あこ天然培養酵母”の恩恵である。天然酵母を使うことでパサつきがなく、時間が経ってもふわふわな生地を維持することができる。酵母は前日のうちに用意し、一晩発酵させる。翌日生地と混ぜてまた発酵させるという工程を踏んでいる。これが美味しさの秘密の一つなのだろう。

　また砂糖、チーズ、マーガリン、小麦は生活クラブの物を使用し、安心なマフィンを目指しているそうだ。心臓疾患などのリスクを高めるトランス脂肪酸が入っていないマーガリンを使用。また卵は、卵白がもっちりと濃厚で、栄養価の高い「さくらたまご」と、黄身が濃厚でもっちりしていて、ほのかに甘い「もみじたまご」を使用している。
　地産地消、そして季節を感じられるマフィンを目指しているそうだ。生地に混ぜる材料を種類によって変えたり、季節によって焼き方を変えたりして、美味しいマフィンを試作している。群馬県藤岡市にあるマフィン専門店 CocoSweetsさんにぜひ伺ってみてほしい。

食べ頃・保存方法

　出来立てが必ずしも美味しいわけではない。あこ天然培養酵母を使用したマフィンは、一日ほど置くことで本当の美味しさを感じる事ができる。基本的には常温保存で良い。
　※水分の多いおかずマフィンは、冷蔵にて保存
　※長時間保存する場合は冷凍保存

店舗写真